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なんとなく「ギスギス」していませんか?対話と相互理解でチームの雰囲気を変える方法

職場の「なんとなくギスギス」を解消!心理的安全性を高める3ステップと実践法を紹介。

コラムを読む人

なんとなく「ギスギス」していませんか?対話と相互理解でチームの雰囲気を変える方法

「なんだか職場の雰囲気が悪い」「チームの会話が業務連絡ばかりで、雑談がない」と感じることはありませんか?

明らかなトラブルはないのに、話しかけにくい沈黙が流れたり、チャットのやり取りが淡々としていたり。このような「なんとなくのギスギス感」は、多くの組織が抱える共通の課題です。

この小さな違和感を放置していると、じわじわとチームの信頼関係やメンバーのエンゲージメントが蝕まれていきます。結果として、アイデアが生まれにくくなったり、ミスを隠す文化が生まれたり、最悪の場合、優秀な人材の離職につながることもあります。

では、この漠然としたネガティブな空気を変えるには、どうすれば良いのでしょうか?

今回は、チームの「ギスギス感」がなぜ生まれるのかを探り、その解消法をステップ形式でご紹介します。これらの方法を試せば、チームに活気が戻り、より良い関係を築くことができるでしょう。

1.なぜ「ギスギス」するのか? その正体は「心理的安全性」の欠如

「ギスギス」の正体を突き詰めていくと、多くの場合は「心理的安全性(Psychological Safety)」の低さにたどり着きます。心理的安全性とは、組織のメンバーが、自分の意見や質問、懸念、失敗などを率直に話しても、対人関係上のリスク(たとえば「バカにされる」「評価が下がる」「恥ずかしい思いをする」など)を感じない状態のことです。

心理的安全性が低いチームでは、以下のような兆候が見られます。

  • 会議で発言するのはいつも同じメンバーばかり
  • 新人や若手が質問や提案をしにくい
  • ミスや失敗を報告するのに時間がかかる、または隠そうとする
  • 建設的な意見交換や議論が生まれず、表面的なやり取りに終始する
  • 雑談が少なく、プライベートな話は全くしない

Google社の調査「Project Aristotle」でも、チームの生産性を高める最も重要な要素は「心理的安全性」であるという結論が出ています。つまり、どれだけ優秀な人材を集めても、心理的安全性が確保されていなければ、チームは本来の力を発揮できないのです。

では、どうすればこの「心理的安全性」を高め、チームのギスギス感を解消できるのでしょうか? ここからは、すぐに実践できる具体的なステップを3つ紹介します。


1.ステップ①「知らない」から「知っている」へ:相互理解を深める

チームのギスギス感の根底には、お互いをよく知らないという状態があります。

価値観や考え方、仕事の進め方、得意なことや苦手なことなどを理解していないと、ちょっとした言葉のすれ違いや行動の誤解が生じやすくなります。それが不信感につながり、チームの雰囲気を悪くしてしまうのです。

この状態を打破するには、意識的に「自己開示」と「相互理解」の機会を作ることが重要です。

◆実践テクニック:

  • 「チェックイン」を習慣化する

ミーティングの冒頭で、業務連絡の前に「最近嬉しかったこと」や「週末の予定」など、短い雑談を挟む時間を設けてみましょう。これにより、メンバーのその日のコンディションや人柄が垣間見え、会話のきっかけが生まれます。

  • 「価値観」をテーマに対話する

「あなたが働く上で最も大切にしていることは何ですか?」といった抽象的な問いかけに対し、各自が考えを共有するワークショップも有効です。例えば、「チームで働く上で何が重要か?」「どんな時にやりがいを感じるか?」といった問いを通じて、お互いの価値観や仕事観を知ることで、多様性を認め合う土台が作られます。


2.ステップ②「誰かのせい」から「チームの課題」へ:課題を可視化する

ギスギスしたチームでは、問題が起こった時に「誰が悪い」という犯人探しに陥りがちです。しかし、個人を責めても状況は好転しません。なぜなら、問題の本質は、特定の誰かではなく、「チームの関係性」や「仕組み」にあることが多いからです。

そこで重要なのは、ネガティブな空気や課題を客観的な「モノ」として捉え、チーム全体で共有することです。

◆実践テクニック:

  • 「ふりかえり」の文化を根付かせる

プロジェクトの終了時や週次ミーティングなどで、「何がうまくいったか?」「何が課題だったか?」「次はどうすればいいか?」を率直に話し合う時間を設けましょう。
その際、「失敗は学びの機会」であることをリーダーが積極的に示すことが大切です。

  • 匿名性を活用する

「正直に言うと、このチームには〇〇な雰囲気が漂っている」といった、普段は口に出しにくい本音を、付箋やオンラインホワイトボードツールなどを使って匿名で共有する手法も有効です。
これにより、「見えにくい」チームの課題を客観的な「データ」として扱えるようになり、感情的な対立を避け、建設的な議論につなげることができます。


3.ステップ③「一過性」から「継続的」へ:関係性を育てる仕組みを持つ

「チームビルディング」というと、一度きりのイベントを想像していませんか?

チームの関係性は生き物と同じで、放っておくと風化していきます。継続的に関係性を見直し、対話を続ける「仕組み」を持つことが、健全なチームを維持する鍵なのです。

◆実践テクニック:

  • 目標設定を共有する

プロジェクトの目標だけでなく、「今期はチーム内での雑談を増やす」「週に1回、30分間、業務とは関係ない話をする時間を設ける」といったチームビルディング目標も同時に設定し、定期的に進捗を確認しましょう。

  • フィードバックを日常化する

「〇〇さんのおかげでスムーズに進みました」「この資料、とてもわかりやすかったよ」など、感謝やポジティブなフィードバックをこまめに伝え合う文化を育てましょう。
フィードバックは、上司から部下へ一方的に行うものではなく、双方向であるべきです。部下から上司へのフィードバックも奨励しましょう。

これらのステップを愚直に実践することで、チームの雰囲気は必ず変わります。

しかし、「わかってはいるけど、なかなか続かない…」「いざ、やれと言われても…」と感じる方も多いのではないでしょうか?

ここからは、そんな方へオススメのツールをご紹介します。


4.継続的なチームの関係性づくりを、もっと手軽に

心理的安全性の高いチームを育むには、継続的な「対話」と「見える化」が欠かせません。

しかし、多忙な業務の中で、新しい取り組みを習慣化させるのは決して簡単ではありません。

もしあなたが「ギスギス感」を根本から解消し、チームの関係性を質の高いものに変えたいと考えているなら、チームビルディングプラットフォーム「Cocolabo」を試してみませんか?

Cocolaboは、今回ご紹介した「ギスギスの解消法」を仕組み化し、手軽に実践できるように設計されたツールです。

ステップ①「相互理解」の見える化

Cocolaboの「カルテ」(価値観診断)を使えば、40の質問に答えるだけで、働く上で大切にしている価値観が可視化されます。診断結果をもとに、対話をナビゲートする「相互理解ワーク」機能を使えば、ファシリテーション経験がなくても、スムーズにお互いの深い部分を知ることができます。

ステップ②「課題」の見える化

チームに漂う見えにくい課題を「オバケ」として可視化する機能は、まさに課題を「誰かのせい」から「チームの課題」へ変えるためのツールです。感情的になりがちな議論を、客観的なデータに基づく対話へと導きます。

ステップ③「継続」の見える化

プロジェクト目標とチームビルディング目標を同時に設定・振り返る「キックオフ・リフレクション」や、関係性の変化を数値で把握する「チームビルディングチェック」、メンバーのプロフィールや活動履歴を一覧できる「メンバーページ」が、継続的なチームの成長をサポートします。

「なんとなくギスギス」を変えるには、まずその原因を「見える化」することから始まります。

Cocolaboは、チームの関係性の質を高め、メンバーが本来の力を発揮できる「場」を育てるための強力なパートナーです。

2.おわりに 

職場の雰囲気は、メンバー一人ひとりのパフォーマンスに直結する重要な要素です。もしあなたのチームが「ギスギス感」に悩んでいるなら、それは決してあなたのせいではありません。「仕組み」と「仕掛け」を変えることで、チームは必ず変わり始めます。

ぜひ、Cocolaboの活用も視野に入れながら、活気のあるチームづくりに挑戦してみてください。ご質問やご相談がありましたら、いつでもお問い合わせください。

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